もぐらのすごもり

ゲーム概要
もぐらが巣ごもりをするために、ちょうどいい穴を探しています。
もぐらはちょうどいい穴を見つけることができるでしょうか。
このゲームはもぐらが描かれたチップを1m先のコップの中に投げ入れるアクションゲームです。
ゲーム情報
プレイ人数:2人
プレイ時間:10分
対象年齢:6歳以上
ルール

ルール説明イラスト

内容物
- 厚紙タイル:16枚(8枚×2人分)
- コップ:6個
- ひも(1m)
クレジット
- ゲームデザイン:佐藤敏樹
- アートワーク:井上磨
- 発表:2015年2月(ゲームマーケット2015大阪)
デザイナーズノート
唐突ですが僕は『カーリング』が好きです。
15年ほど前、僕は東京都のカーリング協会に所属して、オリンピックを目指してました。
ウソのようですがホントの話です。
カーリング
東京は『カーリング』の競技人口が少ないので、『カーリング』をやろうと思っても、遊びで『カーリング』ができるような場所はなく、『カーリング』をする人はみな競技者になるしかないのです。
『カーリング』は刻々と変わる氷の状態をよんだり、相手にプレッシャーを与える投げ方をしたり、仲間のスキルや精神状態を考慮した上で作戦を立てたりと非常に面白いスポーツです。
ただ、氷がないとできないという非常に大きな壁があります。
『カーリング』に似たスポーツに『ペタンク』というスポーツがあります。
これは金属製の球を投げて、なるべく的(まと)に近づけるというスポーツです。
また、『シャッフルボード』という船の上で遊ぶレクリエーションゲームも『カーリング』に近いです。
ただ、いずれも広い場所を必要とし、気軽に遊べるものではありません。
ビアポン
さて、今から5年ほど前、たまたま見ていたアド街ック天国で『ビアポン』というゲームを知ります。
『ビアポン』とはボーリングのピンのように並べたコップ(ビール入り)にピンポン玉を投げ入れるというゲームですが、僕はこのゲームがすごく気に入りました。
『カーリング』や『ペタンク』、『シャッフルボード』に似たゲーム感を感じたからです。
そして、何とか家でできないものかと考えました。
ビアポン協会の方に連絡して、ビール無しで『ビアポン』を練習する方法などを教わり、いろいろ試行錯誤しました。
そして、最終的に思いついたのが、紙コップに紙製のチップを投げ入れるというものです。
ただ、紙コップだと軽いので紙コップの底におもりを入れて遊びました。
その後、一人テストプレイを繰り返し、特殊チップを作ったり、得点方法を変えてみるなど色々試しました。
が、シンプルが一番ということで今のルールに落ち着きました。
ここまでが3年くらい前の話です。
この頃はドラゴンが自分の巣を守るというテーマを考えていたので『ドラゴンスロウ』という名前で呼んでいました。
コップ
2年ほど前、IKEAに行った時、色とりどりなプラスチック製のコップを見つけました。
6個セットで199円でした。
とりあえず1セットだけ買い、家で『ドラゴンスロウ』を遊びました。
適度な重さがあり、コップの底におもりを入れなくても遊べます。
「これだー」と叫び、次にIKEAに行ったときにコップを大量買いしました。
ただ、うちの奥さんにコップを大量買いすることをなかなか切り出せず、初めてこのコップに出会ってから大量買いするまで半年かかりました。
チップは萬印堂さんから仕入れることにして、量産のめどが立ちました。
テーマ
小さい子どもたちとこのゲームを游びたいと思っていたのでテーマを考え直しました。
うんうんと唸っていたところ、穴に入っていくもぐらのイメージが浮かびました。
またもや「これだー」と叫び、早速友人のおさむさんにイラストの依頼をしました。
ここまでが半年前の話です。
そしてかわいいイラストが出来上がり、『もぐらのすごもり』が誕生しました。
ぜひ皆さん、もぐらたちと遊んでください。