ルネッサンスの胎動2006.03.26

ゲーム概要
ルネッサンスのイタリアを舞台にしたエリアマジョリティのボードゲームです。
決算ごとに強さの変わるコマと、決算タイミングをプレイヤーがコントロールできるというのが特徴です。
お試し版という位置づけで2006年に頒布いたしました。正式版は未発表です。
ゲーム情報
- プレイ人数:3~4歳
- プレイ時間:30~45分
- 対象年齢:10歳以上
クレジット
- ゲーム原案:白紙
- ゲームディベロップ:偽、佐藤敏樹
- 発表年:2006年3月(ゲームマーケット2006)
デザイナーズノート
このゲームは「決算タイミングをプレイヤーに委ねるようなゲームにしたい」「ルネッサンスを舞台にしたゲームにしたい」という白紙さんのコンセプトからスタートしました。
半年間のブレーンストーミングと半年のテストプレイを経て、ようやくここまで形になりました。
2005年4月
りんちゅさんがwebに掲載したこんな一言が「るねったい」の発端でした。
「おもちゃ箱全体で1つ、ないし2つのゲームを作ることは可能か。
(正直難しいところはあるんだなぁ。。。ウチのメンバーは皆が皆モノを作りたい人だからなぁ。。。)」
2005年5月
白紙さんからひとつのゲーム原案がおもちゃ箱メーリングリストに流れました。
ゲームのコンセプトは「終了タイミングをプレイヤーにゆだねるゲームにしたい」「ルネッサンスを舞台にしたい」というものでした。
それは荒削りでしたが、磨けば面白くなる。
そんな予感がするゲームでした。
イタリアの各地にコマを配置していく陣取りゲームで、その地域で1位のプレイヤーは決められた勝利点を獲得し、2位はその地域に配置されたコマの数だけ勝利点を獲得、最下位のプレイヤーは特殊能力を発揮するというルールになっていました。
しかし、そのままではゲームのバランスをとるのが難しく、まずは決算タイミングについて論議を進めていきました。
2005年6月
イタリアの白地図に色をつけ、ボードのイメージを作りました。
この頃のボードはイタリアが8つくらいの地域に分割されていました。
この頃メール上で熱い議論が交わされていたのですが、それはここでは割愛します。
2005年7月~9月
おもちゃ箱のメンバは飽きっぽいのか、それとも他のことで忙しいのか。
夏休みあたりを境に「ルネったい」の検討がぴたりと止まりました。
で、こういうときに活躍するのが偽さんです。
きっちりとした性格の偽さんは「今までの議論をまとめてみよう」と前向きな発言で、くじけそうになるメンバの心を牽引していってくれました。
2005年10月
「そろそろ動かしてみたいね」という言葉を受け、「エイヤー」とさとーがコンポーネント化しました。
このコンポーネント化の際に、私の影響が色濃く現れたようで、トロイホースさんでテストプレイをした際に「朝まで総選挙の続編ですか」と言われました・・・。
イタリアを4つの地域に分けたり、個別決算と全体決算の両方を設けたり、時代により商人と軍人コマの影響力を変えるなどのシステムを盛り込みました。
ルネッサンスの胎動という名前をつけたのもこの頃です。ちょうど「Zの鼓動」という映画がやっていて、それに影響を受け、「胎動」という言葉を使ってみました。
2005年11月
テーブルゲームフェスティバルでテストプレイ版を一般公開しました。
いろいろな方に遊んでいただき、さまざまな意見をいただきました。
一番うれしかったのはA葉さんにメディチ家にちなんだ本を紹介してもらえたことです。
この本によりこの時代のイメージがだいぶわきました。
A葉さんに感謝です。
カワサキさんに「ルネったい」という略称をつけてもらったのもこの頃です。以後、「ルネったい」は正式略称になりました。
2005年12月
ルールブック第1版が完成しました。
ルールブックの校正をおもちゃ箱メンバに依頼したところ「ゲームの流れを示したフローチャートとプレイ例を1ページ以上入れろ」とせりあどさんにダメ出しをされ、心くじけました。
結果、ルールブックの改版が1ヶ月以上放置されました。
でも、その間もテストプレイは続きます・・・。
2006年1月
murakamiさん宅でテストプレイ。
で、その場でmurakamiさんから「僕のゲームだったら。僕のだったらイベントカードを各地域の山札に入れないね」と言われ悩む。
ずっと気になっていたところを指摘されたため、素直に修正しました。大きな修正だけに、修正すべきかどうか2日間悩みました。
2006年2月
発注から約10日ほどでドイツの業者からコマが届きました。
しかし「黄色い八角柱だけ遅れる。ごめん」というメールも一緒に届きました。
どきどきしながら黄色い八角柱が届くのを待ちました。
2006年3月
梱包作業開始。と同時に青ざめました。
「コマが足りない・・・」
注文したときの計算書を見て納得。
48個作る予定だったところを、32個と計算してました・・・。
近くにmoonさんがお住まいであることに気づき、コンタクトをとる。
コマを売っていただくことを快諾していただきました。
ホントありがとうございました。
こうして多くの方に支えられて「ルネったい」は誕生しました。
支えてくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。