ならんで!鳥獣戯画

ゲーム概要

自分だけの鳥獣戯画の絵巻物を作りましょう。
最も優れた絵巻物を作ったプレイヤーの勝ちです。

ゲーム情報

プレイ人数:2~5人
プレイ時間:10分
対象年齢:8歳以上

ルール

内容物
  • カード:44枚
    • 縦カード:24枚
    • 横カード:20枚
  • 説明書
ゲームの準備
  1. カードを縦カードと横カードに分け、裏向きにしてよく混ぜ、それぞれ山札を作り、机の中央に置きます。(机の中央のことを今後、場と呼びます)
  2. それぞれの山札から2枚ずつカードを表向きにして、場に置きます。
  3. 最近カエルを見たプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

初期配置

ゲームのながれ
  1. 手番プレイヤーは場の表になっているカード(4枚)から好きな1枚を取り、自分の前に置きます。すでに自分の前に置かれているカードがある場合は、その左右の端のどちらかに絵が接続するように置きます。
  2. カードを置いたら山札からカードを引き、表向きにして場に置きます。(縦カードを引いた場合は縦カード山札からカードを引き、横カードを引いた場合は横カード山札からカードを引きます。山札がなくなった場合は山札からカードを引きません)
  3. 手番プレイヤーを左隣に移します。
  4. 1に戻ります。

(例)既に置いたカードは動かさず、取ったカードは▲のどちらかに置きます。

ゲーム終了条件

すべてのプレイヤーが6枚のカードを自分の前に置いたら、ゲーム終了です。

点数計算
  1. ほとけ以外の縦カードに書かれている点数に従って、点数を数えます。
  2. ほとけカードは1枚につき3点です。
  3. ほとけや動物が3匹以上連続して並んでいる場合、その連続した並びを「群れ」と言います。この群れ1つにつき2点になります。(4匹の群れでも2点です。同じ動物でも別々の群れであれば、群れごとに2点になります)
  4. 1と2と3の合計値が最も高いプレイヤーの勝利です。同じ点数だった場合は、勝利を分かち合いましょう。

(例)上記の場合、ねこが3匹並んでいるので「群れ」1つとなります。

(例)上記の場合、かえるが3匹並んでいる「群れ」とかえるが4匹並んでいる「群れ」で「群れ」2つとなります。

(例)上記の場合、かえるで5点、ねこで1点、ほとけで3点、きつねの群れで2点、かえるの群れで2点。合計13点となります。

クレジット

ゲームデザイン:千夜一葉、佐藤敏樹
アートワーク:長谷川登鯉
スペシャルサンクス:かゆかゆさん、ぽてさん、朋優学院高校ボードゲーム部
発表:2023年12月9日

スペシャルサンクス紹介

かゆかゆさん:ルールの校正をしていただきました。かなり昔からのお付き合いです。
ぽてさん:テストプレイに何度も付き合っていただきました。発売前までは「ならんで!鳥獣戯画チャンピオン」でした。
朋優学院高校ボードゲーム部:ルールの初見読みでちゃんとゲームを遊べるかテストしてもらいました。的確なアドバイスをいただき、とても助かりました。

動画

他サイトの情報

ゲームマーケット:https://gamemarket.jp/game/182274
ボドゲ―マ:https://bodoge.hoobby.net/games/line-up-chojugiga
BGG:https://boardgamegeek.com/boardgame/406289/line-ch…

参考ゲーム

  • ならべてカンブリア

2023年秋へのスケジュール

今回はならんで!鳥獣戯画、ガニメデ戦記Zero+、ペンギンかんそくたい、ロケットカンパニーを並行作業で作っていましたので、その記録を書いてみようと思います。
もちろんこの間にも、ゲムマ2022春で販売した「フラワーマーケット」やゲムマ2024春で販売予定の「空島の商人」など、他のゲームの作業も並行して進めていますが、今回は秋に販売した4作品に絞って書いてみました。

2022年9月

ボドゲ大祭があまりにも楽しそうだったので、2023年は子ども向け新作ゲームを作って参加することを心に決めました。そこで昔から温めていたロケットカンパニーを商品化させようと考え、アートワークを高見さんに依頼しました。

22022年10月

植民地戦争+αさん(千夜さん)の「ならべてカンブリア」の存在を知り、そのスマートなルールに感銘を受けました。「ならべてカンブリア」のシステムを一部流用して、鳥獣戯画をテーマにしたゲームを作りませんかと千夜さんに打診しました。

22022年11月

ゲームマーケット秋でガニメデ戦記Zero2を販売しました。このころからZeroとZero2を1箱にまとめて4人まで遊べるゲームとして再販できないかを検討していました。できたら他のパブリッシャーさんから出してもらいたいなぁと思い、他のパブリッシャーさんに色々とアプローチしてました。

ゲームマーケット後に千夜さんとディスカッションを交わし、「ならんで!鳥獣戯画」のルールをほぼ確定させました。「詠み人知らず」の和風の絵が好きだったので、アートワークを長谷川登鯉さんに依頼しました。

22023年2月

Twitterで中国のサンウィングさんから「ガニメデ戦記を中国でライセンス販売させてもらえませんか」と打診を受け、契約を取り交わしました。8月販売という計画でプロジェクトを始動させました。中国ビジネスのスピード感に驚きました。

フランスに向かう飛行機の中で「ならんで!鳥獣戯画」をテストプレイしたところ、スペースが足りなくてカードが飛行機のテーブルに乗りませんでした。そこで無理やり少ない枚数で遊んでみたところ、特に違和感なく遊べることがわかりました。得点計算もしやすく、プレイ人数も増え、いいことづくめしかありませんでした。飛行機の中で新しいルールが生まれました。

22023年4月

フランス滞在中も高見さんとは創作アイディアを語りあい、ガニメデ戦記Zero+の新要素は中国を意識したメックを2体追加することにしました。4月になって高見さんからアートワークがあがってきました。出来上がった箱絵の完成度が高く、早く皆さんに公表したかったのですが、本当に販売されるのか不安で日本に荷物が到着するまで沈黙を貫きました。

22023年5月

高見さんにお願いしていた「ロケットカンパニー」のアートワークが完成しました。途中で「ガニメデ戦記Zero+」の作業が割り込んだので、順番を入れ替えて対応していただきました。

ある日、図書館でペンギンの図鑑を見つけ、ペンギンが世の中には18種類しかいないことを知りました。18種類という数がゲームになりそうだという漠然とした思いからペンギンを使ったゲームができないかと考え、メインシステムを神経衰弱したゲームを思いつきました。ただ、何かが足りない。もうひと捻り欲しいなと思っていた時に、ごーちんさんから「協力ゲームはどうですか」というアドバイスを受け、協力型神経衰弱が生まれました。

22023年6月

ペンギンのイラストと言えば誰だろうと考えたときに、真っ先に浮かんだのがペンギンパーティをデザインしたTANSANの朝戸さんでした。そこで「ペンギンかんそくたい」のアートワークを朝戸さんにお願いしました。朝戸さんからのアイディアで舞台を南極大陸にしたり、カードを正方形にしたりと、箱をペンギンの形にしたりとどんどんペンギンかんそくたいが出来上がっていきました。ペンギンかんそくたいには朝戸さんのアイディアがぎっしりと詰め込まれています。

22023年7月

「ペンギンかんそくたい」のカードのテイストがなかなか決まらず、締め切りが近づいてきました。そんな時、朝戸さんが仕事で東京に出張に来られたので、直接会いに行き、カレー屋さんでアートワークの最終打ち合わせをしました。そして、最後はきっちり予定通りにアートワークが仕上げていただきました。さすが朝戸さんです。

22023年8月

「ロケットカンパニー」がタチキタさんから納品されました。いつも通り、素晴らしい出来栄えです。

サンウィングさんから送られてきた「ガニメデ戦記Zero+」の説明書を確認したところ、誤字脱字が大量にあることが判明しました。急ピッチで校正し、結局は原稿を引き取って高見さんに直接修正していただきました。4人まで遊べるゲームにも関わらず、箱絵には2人用と書かれていました。こちらからは修正版の原稿を送ったのですが、印刷後も誤字があることに気付いたのは商品が日本に到着してからでした。

登鯉さんから「全種類ユニークカードで描いていいですか」「仏いたら楽しいですよね」という提案をいただき、締め切りギリギリまで対応いただきました。

22023年9月

ボドゲ大祭には「ペンギンかんそくたい」と「ロケットカンパニー」の2作品を新作として販売しました。

「ロケットカンパニー」にはブランクカードを入れているので、自分オリジナルのロケットを描くことができます。ボドゲ大祭ではその場でイラストが描けるようにサインペンやマッキーを持ち込んだのですが、使う場面がありませんでした。

22023年11月

中国のサンウィングから「ガニメデ戦記Zero+」が納品されました。誤字があって少し残念でしたが、想定外のプロモーションカードが同梱されており、驚きました。サンウィングさんに問い合わせたところ「我々からのプレゼントです」というメールが来て、サンウィングさんの太っ腹に驚きました。

ならんで!鳥獣戯画も台湾の印刷所さんから納品されました。その後、納品ほかほかの商品をディアシュピールに持ち込み、皆さんに遊んでいただきました。

22023年12月

ゲームマーケットでは新作を「ならんで!鳥獣戯画」と「ガニメデ戦記Zero+」、9月に発売した「ペンギンかんそくたい」と「ロケットカンパニー」を販売しました。

おかげさまで好調なセールスになりました。ご購入いただき、ありがとうございました。

今回は名刺サイズのゲーム紹介カードをすべてのゲームで作りました。通販サイトのURLなどを書いていますので、ゲムマ後に気になったゲームがありましたら、ゲームカードに載せたQRコードからアクセスしてください。